R太のざっくり雑記

50代おじさんです。ベトナム出張がブログの書き始め。現在は、育児や料理、英語など興味のあることをざっくり備忘録として記してます。質はともあれ、なるべく頻繁に更新します!

2020年11月

人間の本能に刻まれたいじめの構造

義父より「メタル脳」という本を借りた。
メタルが好きな著者が、メタルという音楽についてものすごい主観に基づいて分析している。孤独に寄り添う音楽がメタルであると。メタリカとかのヘビメタは、若い時借りて聞いたが、まったく受けが悪かった自分に。それ以来聞いていないが、この本を読んでメタルの奥深さを知り、興味がわいた。

それはそうと、本の中で興味深い考察がある。

人間がどうしてこんなにあらゆる生物をしのいで、頂点に君臨したか。我々の祖先、ホモサピエンスは徒党を組むことによって成り上がったのである。

考えてもみれば、象のように体がデカいわけでもなし、トラのような牙もないし、ゴリラのようなパワーもない。単体では、まったくもって雑魚である。しかし、群れを作り、社会を形成することで、他のあらゆる生物を凌駕してきたのだ。

動物を狩る道具を開発し、それを共有し、自分たちより強い生物を殺す。殺した肉を料理をするのは女性。料理の技術を持つものと、狩るものとの分担。さらに移動がリスキーとわかるや、同じ土地に村を作り定住。農作物を得て子供を作り、代々の家系を作っていく。とにかく、群れて社会を形成することで生き永らえてきたのだ。

そんな社会で最もよくないことはなんだろうか?
そう、和を乱すことである。俺は、狩りは嫌いだから、行かない。農業もやんない。でも食べる。という奴が現れ、それを認めてしまうと社会が崩壊する。そこで、そいつに制裁を加える必要がある。そこで、出てきたのが「いじめ」である。

しかし、和を乱す人間を懲らしめるのはいいが、懲らしめた後に復讐されるリスクがある。
そこで、人類は、人間の中にいじめという行為に対する快感を埋め込んだそうだ。

著書でも触れているが、これは、繁殖行為のセックスと同じではないか。快楽があるから、みなセックスをする。そこに快楽がなければ…。するか?あんな行為…。よく考えたらめっちゃ面倒くさくて不衛生じゃない、セックスって。

そうなると誰も、その行為をせず、人類は滅亡するだろう。
仮にいじめに本当に快楽というものが埋め込まれていたとしたら、厄介である。人間は本能には逆らえない。

ふと考えると、最近話題になった、マスク警察や自粛警察も快楽が潜んでいるのかもしれない。批判したり、指摘すると反撃にあうのに、それを超えた快楽があるからああいったことをするのかな。そう考えると、かなり原始的な本能に突き動かされているのだな、ああいった人々は。

キッザニアへ行ってきた

お子様の職業体験施設で有名なキッザニアへ行ってきた。
GO TOトラベルを利用して、一泊も加えて久々の旅気分である。カンドゥーという似たような施設は行ったことあったが、おそらくこちらが元祖であり本場であろう。

妻が色々調べたところによると、一時間まえくらいから並ばなくてはいけないらしい。人気のあるお仕事はすぐに埋まってしまうとのこと。一時間前くらいに乗り込むと、コロナどこ吹く風で結構な人。

ビニールシートを敷いて並んでいたり…。ダフ屋でも現れるんじゃないかとビックリした次第。
息子は俺が担当し、妻は娘。開いたと同時に、ニンテンドーが主催するゲームクリエイターのお仕事へ直行。すでに、予約が始まっていたが、1時間後くらいの予約をゲット。

うまくできたシステムで、一つの予約が終わらないと次の予約ができない。だから、次々人気のお仕事を予約することはできないのだ。1時間後のゲームクリエイターの前にできるお仕事なら予約はできるので、すぐにできそうな自動車免許を取得しておく。車を運転するのも、いちいち免許を取得しなくてはいけない徹底ぶりが、面白い。
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大人気のニンテンドーラボのゲームクリエイター

息子をゲームクリエイターのお仕事に送りこんだすきに、娘のモデルの劇場へ小走り。和装に身を包んだ娘がランウエイを歩く。まったくノっていないというか、困惑の表情でポージングする娘を激写しつつ、息子をピックアップして、レンタカー屋で運転させ、次の飛行機パイロットのお仕事へ。

これらが、息つく暇なく続く。正直、昼めし食う暇もない。

1部と2部が分かれていて、1部は15時までなので、それまでフル回転で行動した。そんな親子がたっくさん。もう、みんな親は子供のマネージャー状態である。
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このボードで空いてる仕事や終了した仕事を確認する。

いや、しかし超くたびれた。思えば、今年はコロナの影響もあり、こんなに長時間遊び場にいるのはあまりなかった。もはや終わるころにはぐったりである。こんなにキツイかったのか?子どもと楽しむのは…。久々に感じた疲労感である。

しかし、電車で行ったのだがちょっと前は、車内で暴れていたのにまったくいい子になっている。相変わらず、兄妹喧嘩などはすごいが、成長が見られた。こうやってがっつり子供と遊ぶのもあと何年あるだろうか?貴重だよなぁ…と感慨に浸りつつ、疲れすぎて、こういうのしばらくはいいかな…、という相反する思いを抱いた次第。

専門職へのあこがれ

普通に仕事をしているが、その内容ははっきりいって誰でもできるといってよい。特に資格もいらないし、若干センスが問われるが、それも別に大した問題ではない。

とりわけ中高年層の職場だから、その中高年の中でも若干若い層(ややこしい)に属するだけで、得をする。特にデザイン業務なんかは、高齢層は苦手であるので、ちょっとイラストレーターやフォトショップをできれば、重宝される。クオリティはいまいちでも、スピードだけは頑張ってきるので、仕事が早いとなってなんだか重宝される。

しかし、本当にデキル人にはわかるだろう。
俺のスキルは、中の下であると。いや、下の上かもしれない。

まぁ、それはいいのだが、なんの専門性もない仕事をしているとふと専門職にあこがれる瞬間がある。
先日、コロナの影響もあり児童虐待が増えているというニュースが目に留まった。そういった問題において、役所の児童相談所などの対応はよく批判されるのだが、そもそも人員不足がすごいらしい。

子どもをもってからこっち、児童虐待のニュースなどには敏感である。
そんな流れで、超不足しているといわれる「児童福祉士」が気にかかった。児童虐待の対応などで、活躍する専門職である。適性はそっちのけで、これになるにはどうすればよいのだろうか?と考え始めた俺。調べてみたら、まぁ、お決まりの専門学校に通う感じである。

そして、初年度費用140万円である。
スーッと引いていったよ、興味が。早朝バイトを何年頑張ればいいのだという感じである。しかも、である。この児童福祉士という資格は任用資格とのこと。資格を得ても、それだけでは意味がなく、そのあと公務員試験などを受けて合格し、現場で働いて初めて生きる資格であるという。いや、難易度高すぎるわ!

活かせるかわからない資格に100万以上の金をつぎ込むのなら、子供の教育費に充てるわな…。専門職というのにあこがれるのだが、最初から経済的問題で躓く。若ければあれだが、おっさんになってから教育費をねん出するのは大変である。

資格を伴う専門職へのあこがれはここらへんで終止符を打っておこうと思った次第である。その代わり、プログラミングや英会話など、金のかからない独学でスキルを伸ばす手段はあるので、あきらめずにやっていこうと思っている。

早朝にやっているテレビ東京のMV番組がいい

週に三回ほど、早朝バイトなので早起きをしている。早い時は、それこそ4時起きである。

4時に起きると、ニュース番組がやっている。日本テレビとTBSである。そしてフジテレビは、高齢者にはおなじみの「クイズ脳ベルショウ」である。ますだおかだの岡田が名司会をしている番組だ。

正直、早朝に起き始めて初めて知った番組である。六十代から七十代以上の四人のパネラーが、様々な脳トレのクイズにチャレンジする番組である。この番組もザッピングしながら見る。

脳ベルショウの一番の見どころは、あれこの人まだ生きていたっけ?と思うような人が元気に出演していることである。懐かしの顔。あと、久しぶり!って人も多い。岩本恭生とか氏神一番なんかも出てた。かなりのタメ撮り感があるので、今やっているのはいつ撮影したのかなども気になるところ。マスクとかしてないから、最近ではないだろう。

それはそうと、毎日か毎週かわからないが、木曜の早朝4時からテレビ東京でやっている番組は外せない。
マイナーなミュージシャンのミュージックビデオが約30秒間、入れ替わり立ち代わり流れる番組である。もちろん、ミュージックステーションに出るような大物はびた一文出てこない。これは…というミュージシャンたちが連発である。

しかし、見ているととても和む。

こんなにも多くの若者が、世に出ようと頑張っているからである。無茶苦茶頑張って活動しているからである。普段見るミュージシャンは氷山の一角ということが、この番組を見ると嫌でもわかる。でも、氷山にうもれたって己の才能を信じて、頑張っているミュージシャンがいるのである。

じつは、自分も少しバンドをやっていた。それだけに、このテレビ東京の番組に流されるだけで、すでに氷山の一角ということがわかる。MVを作れるってこと自体で、大したもんなのだ。しかし、厳しい世界だけど、なんだか楽しんだよなぁ音楽って。

この番組を見てると、子供がミュージシャンになりたいといったら、喜んで送り出してやりたいというおおらかな気になるのもいい所。ぼんやり見てると、バイトに遅刻するので気を付けよう。

靴を買いに行ったと思ったら、お犬様

休みの日。そろそろ靴がきつくなってきたらしく、息子と娘の靴を買いに行った俺以外の三人。
何気に、一人時間ができたと喜んだ。

ちょっと前、娘用にメルカリで買ったがまるで使っていないニンテンドー3DS。ブックオフでためしに安いソフトを探して「バイオハザード」を購入(千円ちょっと)。やってみたらビックリ。めちゃくちゃクオリティー高いゲームじゃない。バイオといえば、プレイステーションでやって以来。すっかり、ハマっている。

そんなゲーム日和も、一本の電話で現実に引き戻された。
「犬を飼っていいか?」妻の声である。

運命の出会いがどうのこうのといっている。いやいや、犬といえばそう簡単に飼えるものではない。お金もかかるし、世話も大変である。コツコツと説いた俺。叫ぶ子供ら。いったん電話を切った。

そして、また、ゲーマーに戻る。
この時は一家の主としての主張が通ったと思って安心していた。しかし、通っていなかった…。そもそも、意見が通ったためしがなかったよ。すっかり、契約してきた妻と子どもたち。引き取りは、夕方とのこと。

うちには、ウサギがいるのだが…。
最後の抵抗むなしく、ペットショップに連れていかれてご対面。あれよこれよというまに、やってきた彼。生後3か月の雄である。
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正直、かなり社交的な彼。めちゃくちゃ可愛い。

いままで犬に接点がなかったおれ。数日前まで、犬を飼う生活など予想もしていなかったよ…。早朝バイト代が餌代に消えるかも…というむなしさも乗り越えていこうと思う今日この頃。

家に0才の犬と9才の長老ウサギ。鉢合わせだけには気を付けて過ごしたい。

単純ワークこそコミュ力が必須という皮肉

今年のはじめから副業をしている。早朝ワーク。
具体的に言えばスーパーの早出しである。開店前に肉やら魚やらもろもろを並べる作業である。はっきり言って、朝早く起きることができれば、誰でもできると言っていいい。

早朝ワーク後にメインワークをするのだが、メインの方は若干IT業務が入っているので、誰でもできるわけではない。一年弱早朝ワークをして思ったのだが、こういった単純ワークほどじつはコミュニケーション能力が問われる。

人に聞いたりだとか、挨拶したりだとかが結局は基本になる。
人生に躓いた人には、まずは社会に出ることを第一歩にと単純な仕事をすすめる傾向がある。それはいいのだが、実は、そんな仕事ほど、しっかりコミュニケーションをとれないと、より追い込まれてしまう。社会でつまづいたコミュニケーションが苦手な人が、さらにこういった単純作業で追い込まれてしまうこともあるのかもしれない。

そう考えると、とりあえずこの仕事から始めて…みたいな考えでは結局はだめになってしまうかもしれない。結局は金を稼ぐ以上は初心者向けみたいなものはないのである。

そんなことを考えつつ、早朝バイトでは、最近はコミュ力不足の自分を押し殺してかなり人に話しかけている。そうすると、意外といいかんじに無難にこなせる。

メイン業務は逆にしらーっとした顔で業務をこなす。
このバランスでうまくいってる、気がする。仕事のうえで、自分がどのよう演じれるか…結局は金を稼ぐというのは大変なのだ。

そういった意味では優秀なプログラマーとか特別なスキルをもっていれば、コミュ力があろうがなかろうが関係なく金を稼げる。昔に戻ったらプログラマーを目指したいなぁ。

つけ麺 TETSUにて晩飯

たまに帰りきわ一人晩飯をとる。ほとんどが、ラーメンである。

しかも、だいたい3店舗くらいに最近は決まってきている。それでは、イカンと開拓してきた。
中央線沿い三鷹駅のつけ麺TETSUである。いつも混んでいるが、やはりコロナの影響か空いていた。感染症対策として、左右にシールドがある。

ちょっとしたコミュ障気味である自分にとっては、とても快適。
もともとこのようなスタイルは吉祥寺の一蘭がとっていたスタイルである。個室風ラーメンである。たしかに、コロナでなくても、豪快に食べてるおっさんのラーメンのスープが飛び散ったりするので、シールドで防御されていたほうが良い。

とはいえ、店側にとっては客数は少なくなるわ、個別に水と箸などを置かなければならないので、コストてきにも大変であろう。はたして、こういったコロナのスタイルは感染症が終わっても続くのだろうか…。個人的には続いてほしいのだがね。

ということで、つけ麺が売りの店であるが、寒いので中華そばをオーダー。
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大盛り880円也。スープがかなり美味しかった。チャーシューちょっとしかないけど、これも絶品。今度はチャーシュー麺を頼みたいなぁ。

しかし、いつまで外食できるやら。冬に向けて猛威をふるいつつあるコロナ、怖いなぁ。

ゲーム・オブ・スローンズにみる子役の限界

相変わらずゲーム・オブ・スローンズにハマりにハマって、今やシーズン6である。
海外ドラマは時間の無駄!とばかり避けてきたが、謝りたい。むちゃくちゃ面白いじゃないか。
いまや、トータルで50時間以上見ている。映画が2時間として、25本分である。

もはやキャラクターに愛着が湧いてしまい、早く助けに来て!とばかりに、応援してしまっている。
ところで、こういった長丁場のドラマにおいて、子役というのは難儀である。
おそらくであるが、シーズン5から6において、そこそこの歳月が流れたのであろう。
子役が、えらいでっかくなっちゃっている

ドラマの中の時はほぼ動いていないのに、子役だけうっすらひげが生えているくらい、育っちゃっている。世界観にどっぷりハマっているだけに、やや、残念である。

しかしながらハリー・ポッターしかり子役のタイムラグはどうにもならんだろう。ほかの大人キャラクターはまったく変わらないだけに、子供だけ異常に成長しているとえっ?ってなるなぁ。
特に外国だけに、身長伸びすぎ…。

とはいえ、そこは観るほうがうまく調整して観るしかないよね。ドラマの展開は相変わらずおもしろいしね。ところで、amazon primeで今のところ課金せずにシーズン7まで見れる。そして、物語はシーズン8でフィナーレを迎える。シーズン8を見たければ、お金を払わなければならない。

しかしながら、このシーズン8のレビューの酷評ぶりよ。めちゃ苦言を呈されている。
いまから、この8をどうするか考えている。物語の結末を見たい気もするが、逆に7くらいで終わりにして、素晴らしい作品のママ終わりたい気もする。
さてどうするか。7を見終わってから決めよう。

ひきこもり一人焼肉日和

昨年度は何度かあったが、今年はなかった。
何がといえば、一人時間である。お互いがお互いの実家に、子どもを連れて宿泊する。その間、片方は家でくつろぐ。そうやって、育児の大変さを和らげてきた。ところがどっこい、今年は、とりわけ高齢者に危ないコロナが流行っている。自然と宿泊行為は避けていた。

その幻の一人時間が、今年最初で最後とばかりにやってきた。妻が妻の実家に子供を連れて行ってくれてたのだ。土曜の夜から日曜いっぱいまで、一人。月曜日にはもうそれが終わってしまうが、十分である。

さあ何をしよう…、といってるまに土曜は酒飲んでウトウトしてお眠り。翌日、九時に起きて部屋を片付けて…。もう昼の12時。こりゃいかん、とスーパーに行って、焼き肉用の肉の買い出し。一人で自宅焼き肉を前からしたかったのだ。

結局なにをやるといっても、大したこともできず、一人焼肉をして終わったのだが楽しかった。
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おひとり様焼き肉セット。地味に野菜を入れてるあたり健康に気を使っている。

災害用に買ったカセットコンロが大活躍。
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強力な火力で次々肉を焼いていく。
たれはエバラ。フーフー言いながら、肉を頬張る。別に、家族がいてもできるのだが、普段は部屋がくさくなるということで不評を買っていたので、ここぞとばかりであった。

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男は黙って白米に焼き肉。これだけで、どんぶりめし3杯いける。(じっさい、いった。)

ほとほと、食というのは人間の楽しみなのだな、ということが分かった。
人間の三大欲求は、食欲、睡眠欲、性欲。性欲は満たしていないが、久しぶりに、子供に起こされることなくダラダラと寝られたので、睡眠欲もばっちり。久々の一人を満喫した。

しかし、家って一人だとこんなに静かなのね?時計の針の音が聞こえまくった。普段まったく声をかけない、アレクサにも声掛けする始末。やっぱり、一人ってさみしんだなぁ。

ひき逃げの心理がわかりすぎる

有名俳優のひき逃げが話題である。
ドラママニアの妻に比べ、あまりテレビとか見ないのでよく知らんが、ブレーク中の若手が自動車で二人乗りのバイクと事故ったあと逃げたらしい。

逃げた段階でひき逃げの罪に問われる、なんとなくわかる。逃げなきゃ、まぁただの事故だ。これも学ばなくても、なんとなくわかる。普通の心理ならステイホームならぬ、ステイ道路であろう。しかし、逃げてしまったらしい。しかも、目撃者に追いかけられ説得されて戻るという失態。最悪シチュエーションである。

かつて20代後半のころ、営業車を運転していて事故ったことがある。
バイクならぬ、自転車に乗っていた中学生をひいてしまったのだ。しかも、見落としやすいとはいえ信号に気づかず歩道に侵入。青信号を渡っていた中学生を…なので、信号無視という悪質ぶり。

ぶつかった瞬間、フロントガラスが蜘蛛の巣のようにひび割れた。なにがなんだか分からなかった自分に状況を知らせてくれたのは、対向車線の車の女性。こちらを見ながら、「きゃー」と絶叫していた。いかん、ひいてしまった…。その瞬間、何を思ったか。頭が真っ白になり、逃げようと思ったのである。

なにが自分を踏みとどまらせたかといえば、スパイダー柄にひび割れたフロントガラス…ではなく、車の両サイドにでっかく印字された社名である。このまま逃げても無駄だ。すぐに会社に電話がいく、みたいな…。

とりあえず、路上に降り立ったが、目撃者たちの悲鳴や怒号のような声。あまりはっきりとした記憶はないが、そこから、救急車がきて、被害者が乗っけられ、自分は警察へ。その間もずっと、被害者の容体が頭から離れなかった。もし、致命的な重症だったら…と。地獄の時間である。

幸い、運動部に所属していた少年は、若さゆえの運動神経でうまく衝撃を和らげたのか、打撲ですんでいた。くそ安心した。後日、くそ謝罪した。

そんな経緯もあり、その瞬間の逃げに走る気持ちはわからんでもないのだ。

おそらく、これは人間の生存本能であろう。あまりに危機的な出来事が起こると、そこから逃げようとする本能だ。おそらく誰にでも備わっているはずである。だから、そこから逃げないで道路に降り立つのはかなりの勇気がいる。

日々自動車事故のニュースを見る。あおり、とか悪質なものは論外だが、それ以外の自動車事故で逃げてしまう人を責められない。結果的に、自分はとどまったが、プライベートでの運転だったら?車が無傷だったら?逃げていたかもしれないからだ。

その時にならないと、人間はどういう行動をとるかわからない。「行動こそがその人を形作る。」きれいごとである。その時になって初めて、自分という人間の本質を見ることなんて往々にしてある。しかし、それが自分の本質かといえばそうではないだろう。本能的な行動は誰にもわからない。

熊にであったとき、うまく死んだふりができる人が何人いるだろう。(実際は、だめらしいが)

きっとこの若手俳優も、もともとそんな卑劣な性格ではないだろうな…。時がもどったら…と思ってんだろうな。まぁ戻ったら、そもそも事故を起こさないようにするだろうけどね。
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