R太のざっくり雑記

40代おじさんです。ベトナム出張がブログの書き始め。現在は、育児や料理、英語など興味のあることをざっくり備忘録として記してます。質はともあれ、なるべく頻繁に更新します!

2020年12月

今年も数日で終わり…ブログを見返す

今年もあと少しである。早いような遅いような。とにかく、誰もかれも世界中がコロナに翻弄された年だった。そしてまるで収束していないという。個人的にもっともピンチだったのは、ブログを見返すと39度の発熱が起こった3月上旬である。

発熱や咳があれば、コロナウイルスを疑いだしはじめていたころのこと。
37、38、39度と瞬く間に熱が上がっていったのだ。あれはヤバかった。結局、乾燥肌の膝から出血、そこに雑菌が入って発熱したのが原因だった。意外な原因に驚いたのを覚えている。しかしこれとて、すぐに病院に行ったので、原因が判明し、抗生物質で滅菌してなんとかなった。

今だったら、39度の発熱となると、すぐに医者にかかれるかわからんもんなぁ。そうすると、菌が体内に侵食し、脊髄を侵し…ということだってありえたシナリオである。

医療崩壊という言葉が現実を帯びている今日この頃。
どんな病気でも油断できないよ、これは。とはいえ今年は、トータルでいえば子ども含め、派手な病にかかっていない。かつてなら、妻を中心にノロウイルスやインフルなどいろいろあったのだが、今年はまったくである。やはり、マスクと手の消毒がこれらを予防しているのだろう。いいんだか悪いんだかわからないコロナのノーマルである。

個人的には、今年は早朝バイトをして小金を稼げたので良かったと思う。疲れたのだが。
ブログを見返しても、今年の抱負として、小金を稼ぐと呑気なことを言っている。その通りにできたのだが、まさかこんなコロナ禍が襲ってくるとは思わなかったなぁ…。

しかし、ブログを書いていると、あの時どうだったっけというのがわかるからいいな。誰が見るでもないけど、見てもさほど面白くないブログであるが、自分で自分の過去を確認できるのがやはりいい。

2020クリスマスプレゼント

今年も子供たちにクリスマスプレゼントを贈った。
息子はスイッチのゲーム「ゼルダ無双」。娘はバスボムを作るおもちゃ。息子は、ゲームに特化しているので何が欲しいかわかりやすい。

しかし、娘は全くわからない中でのチョイスであった。今まで、生まれてウーモやディズニーの携帯ポッドなどを贈ったが、今どこにいった?状態である。そこそこの値段がするのだが、飽きるのが超速である。本人はプリキュアのパソコンを所望していたが、ちょっと予算オーバーなのとそもそもプリキュアほとんど見てないのでおそらく、すぐ飽きるなと思い、違うものへ。

探した末に「しゅわボム しゅわパチアイス」をチョイス。
何がいいって、作った後に風呂で入浴剤に使えるところ。なぜか、うちの子は入浴剤がいたく好きなので、いいかなと。
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今年の反応は、と朝から見守るが、やはり二人とも大喜び。
まだまだサンタの存在に全幅の信頼を置いている年ごろ。この魔法が解けるのはいつだろうか。そういえば、俺は枕元に親がきて、プレゼントを置いたので、わかったのだ。親としたらぐっすり寝ていると思ったらしい。甘いよね、興奮で起きていたのだった。あれは10才くらいかな?息子でいえば、あと2回くらいはいけるだろうか?

しかし、こんなに情報過多の時代に、まだサンタを信じられるなんて、いいことだよね。

ゼルダ無双 厄災の黙示録 -Switch
コーエーテクモゲームス
2020-11-20



しゅわボム しゅわパチアイスDX SB-13
セガトイズ(SEGA TOYS)
2019-09-12

お酒を控えようかな…

酒を控えようと思っている。
といっても、今年は、早朝バイトで飲酒がかなり減った。朝が早い前日はお酒は飲まない。かつては、毎日に近く飲んでいたので、かなりの進歩である。

早朝がない前夜は、ご褒美のように飲んでしまうのだが(といってもビール2、3本くらい)、最近年のせいかすぐ眠くなってしまう。理想としては、酒を飲みながらゲームをしたり、映画を見たりして夜を楽しみたいのだが…。すぐにウトウトしてしまう。

だったら、飲まなきゃいいのだが…。と思って、自分が酒をなぜ飲むのか、そのデメリットとメリットを対比して考えてみた。
まずは、デメリットから。
・眠くなる
・お供のつまみで太る
・眠りが浅く、朝だるい
・金がかかる
・ちょっと性欲が強くなる
etc
いや~、キリがないくらいある。

簡単に言えば、眠くなるくせに性欲が強くなり、そのくせ太ってしまい、翌朝だるくなり、金もかかる。これだけみると、毒薬に近いね。

最後の性欲も男性ならわかると思うが本当にそうである。夜道や電車でよく痴漢などをするサラリーマンがいるが、やはりそこらへんの性の回路が刺激されるのだろう。とはいえ、自分の場合は、ただエロス動画を見だけだが、これも次々見てしまいある意味の時間の無駄を過ごすことになる。似たようなもので、事故や残酷な動画も見てしまう。これも、変なところが刺激されるのだろう。酔っ払いが、帰りに喧嘩などをするのも酒が、過激さをあおるのだろう。

では、メリットはなんだろうか。
・リラックスした気になる

あくまで、一人酒に限定すると、メリットはこの一点のみ。
しかも、これ、幻想のようなもの。じつは、一番楽しいのは、今日は夜酒を飲むぞ、と思ってスーパーなどに寄っているときである。プシュッと空けて飲み始めたときから、お眠りが始まるので、じつはさほど楽しくないのである。そう考えると、一人酒はあまりメリットがない。

個人的にお酒の抜群のメリットを感じるのは、やはり友人など、誰かと一緒に飲むときだ。解放されて、素面では話せないことも話せる。これは、お酒の唯一無二の良い効果であろう。ちょっと性欲が強くなっても、それがまた良い下ネタにつながって爆笑が起きるのみ。

やはり、一人酒はデメリットいっぱいなのでやめるようにしようかな。
飲むときは人と一緒に。なんだか、スマートな大人のような感じがする。来年は、こんな感じで、いこうかな。
酒?一人じゃ飲まないよ。人と一緒の時だけ、嗜む程度にね…。って。

いままでにない年末年始

毎年、友人と年末だけは飲み会を開いてその年のできごとを面白おかしく語り合っていた。しかし、今年はなし。

年始はというと元旦が姉の誕生日なので、実家に集まり祝いつつ一泊くらいするのが常。しかし、両親が高齢なため万一を考えてNGに。

そうなると、残されたのは我の家族のみである。
こういうとき、家族がいるというのはありがたいのかもしれない。毎日各々出かけていき、毎日帰ってきているので、コロナのリスクがどうで会わないとかはない。

こういう非常事態だからこそ、俺にはここしか居る場所はないのだ…と再認識してしまう。色々なものが露わになるのが、このコロナ禍なら幸いなことに、一番の難敵である孤独を感じることは一切なかった。

小さめの子供がいる家庭は、いろいろ大変であるが、孤独というものからは解放されている。いや、なりたくても、なれないのである。

若いころにはよく孤独を感じていた。大学時代など、寂しいとき、仲の良いと思っていた友人に電話したら、別のサークルの友人などと飲んでおり、大いに盛り上がっていた時。あぁ、もっといいところいにいんだなお前は…、俺を置いて…などと一層孤独を深めたものだ。いや、被害妄想に近いが。

持論としては、こういった若いころのいたずらな孤独心は自分を強くするのにいいのである。
ちょっと、哀愁があるじゃないか。若い男が、膝を抱えて孤独に打ちのめされてる場面(?)なんか。

しかし、どうやら、加齢は孤独を本当にシャレにならない猛毒に変えてしまうようだ。ちょっとしたスパイスだった孤独は、加齢とともに本当の毒になってしまう。もちろん、ダンディで金持ちのおっさんは違うだろうが一般的にはそんな傾向にある。

そういう意味で、居場所があるというのはありがたいのかもしれない。このコロナの2020年必要以上に家にいたのだが、たしかに疲れた面もあるが、寂しさを一切感じなかったのだから、やはり家族に感謝したいなぁと思う。

YOASOBI の群青がよい

もはや音楽に関して、時代に取り残されつつある。
サブスクリプションが3か月無料なので、試しているが聞くものが見当たらない。いや、あるのだがミスチルやサザンなどをチョイスしてしまっている。よくて、エレカシ。しかし、エレカシにしても悲しみの果て付近の曲しか馴染みがない。下手をするとミッシェルガンエレガントなどを懐かしく聞いてしまっている自分がいる。

20代のバンドを軽くやっていた当時は、かなり未知の音楽を聴こうとやっきになっていた。とくに洋楽を重点的に、CD屋に行きジャケ買いと呼ばれるジャケットを見て、適当に購入するなどの通の買い方をしていた。まぁ、こういうのも社会人でありながら、実家で生きていたからできたのだろう。今思えば、趣味に全力投球できた。そんな時代もあったが、いまや音楽迷子である。

思えば、子供が生まれて、おかあさんといっしょの「ブンバボン」やアンパンマンマーチなどの子供曲を大量に摂取するうちに、なんだか音感がマヒしてしまったのだろう。副業バイトの女性が佐野元春のライブに最近行ったらしい。40周年を迎えるベテランをいまだに追えるその情熱もうらやましい。新しいものも古きものも追えない自分…。

まぁいいんだけど。そんな自分が最近聞いて、これは!と思ったのが、YOASOBIの群青である。
今流行っているのは知っていたが、いつものように煙たがっていた。しかし、ヒットチャート7位くらいにいるこの曲を繰り返し聞いているうちにその歌詞と複雑に絡まるミュージックにはまった。嗚呼ーーと叫ぶ悲鳴のような部分がとくにいい。

コンポーザーはいわゆる、ボカロPである。Pなら、小室か秋元という時代の我々でも、もはや驚かなくなった。ボーカロイドで自宅で曲を作っていた人が、世に出てくる時代である。

そして、とってもいい音楽を奏でる。ボーカルもいいチョイス。

まだまだ、これからのミュージシャンであるが、ちょっと追ってみたい。しかし、間違っても、誰かに好きなミュージシャンと聞かれて、YOASOBIといってはいけない。おっさんが無理していると思われるからである。

今年の大学生は大変

せっかく受験を潜り抜けて、高い金を払って入ったのに、大学生とりわけ今年の一年生は悲惨だ。小学校などは軒並み対面授業にもどっているが、相変わらず大学はリモートが多いらしい。

正直大学なんて、仲間や彼女を作りにいくようなところである。親の視点では残念ながらであるが。
そして、1年生というフレッシュな時期はもっとも楽しいタイミングだ。サークルに入ったり、ナンパしたり(これは、古いのだろうか?)。しかし、その仲間が作れないという悲劇。

リモートが流行ったとしても、友人を作るのはやはり対面しかないだろう。その人の話す口調、表情筋、なんだかわからないけど、醸し出す雰囲気が好きだという場合が多い。かくいう自分も、友人を作るときは、なんだかわからないけど、相性が良さそうという雰囲気を重視している。

とりわけ、悲惨なのが上京してきた大学生らしい。友人が一人もできなく、狭いアパートに一人で生きている。リモートで授業を受けては、同じ机で課題を解く。一日生で話す機会がないと人間どうにかなっちゃうかもしれない。こんなんじゃ、大学を中退する人たちが続出するのも頷ける。

俺のようにおっさんになってしまえば、毎日同じような一日の繰り返しなので、別にどうでもよいのだが、若人の一日はそうはいかない。若者の世界は、すぐ先に、人生を変える人との出会いが待っているかもしれないのだ。まぁ、それは異性でもあり。

そこらへんが、このコロナで奪われている。
うちの子どもを見てもわかる。自粛中は、ひたすらゲームをして、夜に散歩をしてという感じであった。しかし、学校が始まってから、仲の良い友人のそのまた友人という感じで、どんどんつながりができて、家に遊びに来たり行ったりで大忙しである。

今の自分の長く続いている友人関係を考えても、いつ友達になったっけ?とそのきっかけは忘れてしまったが、対面での交流を通してであることは間違いがない。

コロナでリモートや非接触がニューノーマルとされているが、あくまで、ビジネス上のモデルであろう。友人関係はそれでは作れない。それだけに、大学生が直面している事態は思ったより深刻だと思っている。

エレカシ宮本さんのカバーアルバム

エレカシの宮本がカバーしたアルバムがいい。って買ったりしてないけど、最近テレビとかで歌っているのを見ている。

女性歌手の名曲をカバーしている。宇多田ヒカルまでやっている。宇多田は聞いたことないが、あのかすれ声で切なく歌い上げるのだろう。「あなた」もいい。

あと数多の人がカバーしている「木綿のハンカチーフ」ね。いままで、木綿のハンカチーフのカバーでよかったと思ったのが、椎名林檎である。しかし、並んだといっていい。

木綿のハンカチーフの男側の心情を歌い上げているといっている人もいる。たしかに。そのパターンはなかったかも。というより、男で木綿のハンカチーフカバーできるやついないだろう、なんとなく。なんか、恥ずかしさも手伝ってからに。

でも、宮本さんは違う。
いかなるカバーもあの声に乗ると、なんだか知らないけど感動してしまう。変な人でおなじみの宮本さんであるが、なにを隠そう幼い時から歌がうまかった。児童合唱団に入っていて子供のころには、早くもレコードを出している。その可愛いボイスが、十数年後には「奴隷天国」をがなりながら、観客を罵倒するのだ。

何をかくそう、エレファントカシマシのライブは何回か行っている。社会人になったとき同期でエレカシのファンクラブに入っている奴がいて、一緒によく行ったものだ。そのころは、悲しみの果てから始まった宮本さんのポップ路線の全盛期、すっかりハマっていた。

しかしながら、ガストロンジャーくらいをピークにエレカシも徐々に聞かなくなっていた。近年では、いろいろなアーチストとコラボして、相変わらず、変なキャラでテレビには出続けているのが凄い。

そういえば、品川駅で宮本さんを見たことがある。颯爽と雑踏を歩いていた。ファンなので、ドッキドキしたなぁ。

そんなこんなで、このカバーアルバム結局買おうかどうしようか迷っている。
ストリーミングで聞けるのだろうか?なんだかわざわざ購入しないでも聞ける世の中。昔より音楽にかけるお金がだいぶ減ったきがする。

ドキュメント72時間が動物たちの眠る霊園だった

定期的にみているドキュメント72時間。タイムリーでは見れないが、録画してみている。
最新のものは、ペット霊園に密着したものだった。どうやら東京府中市の寺にそれはあるらしい。ペットを供養し、お墓を作り、遺族が参拝する。まずもって抱いた印象。そうかこういう場所もあるんだぁ、である。

四十代のおっさんになって久しいけど、まだまだ知らないことや場所は多い…。
たしかに長年連れ添ったペットは家族と同様といわれる。死後はこういった場所で、人間同様眠っていてもおかしくはない。

こちらの霊園で圧倒的に多いのは、犬と猫である。長年傍らで寄り添う王道のペットといえば犬、猫。涙ながらに語る飼い主たち。フーンといったところ。

実は、犬を飼い始めた我が家だが、俺は実際ピンときていない。たしかに、懐くしかわいい。しかし、家族同然になるかぁ?と半信半疑である。こんなこと妻に言ったら逆鱗に触れるが、まだわからんのである。

きっと長年一緒に過ごして、初めてじわっと湧いてくるものなのだろう。まぁ、湧かんかもしれんし。そんなことを考えてると、番組の中盤以降で、目を留めざるをえないペットがでてきた。ウサギである。

時間は少なかったが、うちのウサギにそっくりである。
そうか、こいつもいずれ死んじゃうのか…。今や齢9才。人間で言えば、80才くらいか。

思えば、かわいそうな歴史をたどる彼。最初は、家の中心にいた。毎日ゲージを掃除して、毎日部屋の広い所で遊ばせていた。そこに、息子が登場。赤ん坊にウサギの毛がよくない、と玄関に追いやられた。さらに娘が生まれたら、育児に大変で、ゲージ掃除は週に一回。

近年は、俺の狭い部屋に移動。あまり、かまわなくなっていた。そして、ついには犬というペットの王道、不動の人気タレントの登場である。ここぞとばかり愛嬌を振りまく犬。こりゃ勝てんよ…。と俺も、白旗をあげた。

しかし、俺以外の家族の気遣いのなさたるや…。犬をなでながら俺の部屋に入ってくる。突然の侵入に後ろ足でだんっだんっと床を蹴るウサギ(警戒するときの行動)。もっと若ければ、犬とウサギの友情などもあり得たかもしれんが、老ウサギにそれを求めるのは酷である。

まぁそんなこんなで、でもまだまだ元気なウサギ。9年過ごして、なんだか空気のようになってしまった感はあるが、やはりいなくなると寂しいだろうなぁ。

人間とペットかぁ、と考えながらそれでも葬式をしたり、霊園にいれたりは、ないなぁと冷めた俺がいた。

2020年読書。私的 BEST3!

12月初旬なのだが、面倒なのでまとめてしまおう。
2020年に読んだ本の数は…。
37冊!!
昨年度が47冊だから、10冊落ちましたぁ。原因は明白。早朝バイトのせいである。もはや、本を読んでても眠くて眠くて…。

10年くらい前から読書記録をつけているが、2010年が87冊である。そのころは、結婚しているが子供がいなくて、自由時間が大量にあったのだ。よく本、とりわけ小説を読んでいた記憶がある。

年々落ちているが、まぁ、全然読まないよりもましである。

2020年に読んだ本で、3個自分的にBESTをあげておこう。
あくまで、今年読んだ本なので、2020年の新刊とかではない。中にはもちろんあるが。とりあえず、これしきの読書量だが、3点に絞るのが困難であった。読書の質はいいのではないだろうか。
しかも、「鬼滅の刃」は除外して、である。
では、以下。

3位 「三体」 劉 慈欣 
あちこちの本屋で見かけたこの本。いろいろな著名人が、帯で絶賛している。中国人作家の本など読んだことがないので、興味があったが、どうにも翻訳モノが苦手なので敬遠していた。
しかしながら、世界観がいままで読んだことのないスペクタクルであった。ネタバレであるが、テーマは、「宇宙に人の知能を超える生物がいたら…」、である。いつの時代もこのテーマで紡がれる傑作小説がある。しかし、VRという現代のテクノロジーをうまく使った本作は、間違いなく今の時代の宇宙人コンタクト小説であろう。
ちょっと、長すぎてやや中だるみしたところもあるが、そのユニークさは素晴らしかった。

三体
劉 慈欣
早川書房
2019-07-04


2位 「蜂蜜と遠雷」 恩田陸
これも、読みたいなぁと思いつつピアノ音楽の話だろ?映画にもなったけど、なんかなぁと敬遠していた。しかし、素晴らしい小説であった。
簡単に言えば、世界的なピアニストになるべく、コンクールでしのぎを削る若者たちの物語である。読書中、小説を読むという行為の不思議さを感じた。
読書とは、映像も音楽もなく静かなところ、または生活音がなるところ、また時には騒がしいところで活字を読むだけの行為である。周りからみれば、何を読んでいるかもわからない。しかし、読者の頭の中には素晴らしいピアノが鳴りわたり、人間ドラマに涙する。実際には何もないのに、読む者にこういった疑似「体験」をさせる。それが素晴らしい小説のだいご味であり、本作にはその要素がぎっしり詰まっていた。
蜜蜂と遠雷(上) (幻冬舎文庫)
恩田陸
幻冬舎
2019-04-10



1位 「赤ちゃんをわが子として育てる方を求む」 石井光太
実在にあった人物をモチーフにした小説。我が子ではないこどもを実子として迎え入れる制度が、特別養子縁組である。この制度、一朝一夕でできたわけではない。
この主人公の医師、菊田昇さんの存在あってのものらしい。特筆すべきは、この方のこの行動力の原点が、母親が営んでいた花街であることである。つまり、売春宿だ。そこで見てきた遊女の苦しみ、そして、姉のように親しくしていた遊女二人の最期。
生ぬるい正義がまったく通用しない世界で生きてきた強さと哀しみが、色濃く出る前半部分が壮絶であった。ちょっと長いタイトルは、法律で養子が認められていない時代、実際に菊田医師が新聞広告にだした広告のコピーである。これがゆえに、社会的に糾弾されるのであるが、彼の行動、そして周りの人間たちが素晴らしい。
信念をもち、それを隠さず行動することで、善人がその明りを頼りに集ってくる。その人間の美しさみたいなのがまた感動を誘う。
ノンフィクション作家で有名な石井光太であるが、小説家としても図抜けていた。知らない人物を知れたという意味で、1位に輝いた次第である。



しかしながら、昨年は、育児書、今年は人物伝。
なんだか、若干堅いものが一位にくる私的傾向があるなぁ。個人的には、万城目学の「鴨川ホルモー」みたいなばかばかしいのも大好きである。

来年はもう少し読めるといいかな。

食洗器否定派だったがこれはいい!

何を隠そう、食器をよく洗っていた。なぜかはわからんが、その担当にさせられていた。多くの家庭は、妻が洗うのだろうが、うちは、俺であった。

こんもりと洗い場に食器がたまるとどうにも我慢ができずにやってしまっていた。たまにはやってよと、苦言を呈したりしていたが、あまり変わらず…。しかし、最近はあまりやっていない。なぜならば、食洗器がお目見えしたからである。

妻が勢いで購入した安めの食洗器。
どっしりと洗い場の脇を占拠したそいつ。すっごい、良い働きをする。

妻曰く、家事を共同でやっている感じがいいらしい。なんだそれは!?と鼻白んでいたが、その気持ちがわかった。洗い場の全部の食器を食洗器で洗えるわけではない。容量があるからね。だいた、7割くらいを洗ってくれる。残りの3割を洗うのだが、なんか、一緒に協力して洗ってる感がいいんだよね。

まったく洗い物嫌いの妻も、食洗器がきてから張り切ってやっている。恐るべし、家事革命。使ってしまえば、もう元にはもどれない。それがテクノロジーであろう。

次は何があるだろう…。もうテクノロジーのトリコである。

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