父親も元気だが80代である。先日、初期の前立腺がんが見つかった。大事には至らなそうだが、心配した。よく考えたら、年齢的にも、ここ5年以内に何かのっぴきならない事が起こらないとも限らない。
父親が現在、気をもんでいるのが、お墓の問題である。
父の実家の長野に先祖代々の墓(いまのところ、2代)があるのだが、所属している寺がやたら金をとる。戒名料にうん十万、建て替えにうん十万といった感じに…。このまま俺に引き継がれ、息子に引き継ぐのはどうか…と悩み中であった。
そんなことを妻と世間話に話していたら、妻の両親がたまたま、昔引き継いだ墓があるとのこと。しかも、誰も使う予定がない。嘘のように都合のいい話が飛び出てきた。知らなかったのだが、墓というものは相続のみ許されており、他人に売ることができないらしい。なんとも、よくわからない世界である。
そんなこんなで、義父母は俺に引き継いでくれるという話になった。父親と先日その墓も見てきたが、いわゆるメモリアルパークであり、宗教・信条関係なくいろいろな人が入れる墓でめっぽう素晴らしいところだった。しかしながら、今ある墓の寺とのやり取りが懸念事項である。
寺だって人口減で、経営難であろう。檀家が去るのは止めたい。そこをうまく言いくるめて脱退したいのだが、結局はお金の話になると思う。うまく妥協点を見出し、移動できればいいのだが…。
この件で勉強になったことがある。人に悩みを話すということの重要性である。
なんでもそうだが、ことがオープンになるとそれに関して人はさらに他の人に話す。そうすると、まわりまわって、悩みが解決することが得てして多い。この墓の話も、俺が知らずに父が死んでしまったら、完全に取り残され、墓を移動するなんてことはできなかったかもしれない。
しかし、墓ってのも不思議なもんだ。
ここに父も母も俺も妻も将来的に入ることになるなんて…。そんな感慨に耽りながら見てみると、いやはや景色もいいし、改めていまある寺の墓地よりいいとこだなぁと思う次第。通いやすく、リーズナブル。
もし、この墓の移動がうまくいったら、また親孝行したような気になりそうなんで、全力で協力していこうと思う。
なんでもそうだが、ことがオープンになるとそれに関して人はさらに他の人に話す。そうすると、まわりまわって、悩みが解決することが得てして多い。この墓の話も、俺が知らずに父が死んでしまったら、完全に取り残され、墓を移動するなんてことはできなかったかもしれない。
しかし、墓ってのも不思議なもんだ。
ここに父も母も俺も妻も将来的に入ることになるなんて…。そんな感慨に耽りながら見てみると、いやはや景色もいいし、改めていまある寺の墓地よりいいとこだなぁと思う次第。通いやすく、リーズナブル。
もし、この墓の移動がうまくいったら、また親孝行したような気になりそうなんで、全力で協力していこうと思う。