最近のベンチャー系の人や、IT系の人、頭のよい人たちに多いのが、仕事は生活の一部で楽しむものという言説。うなずけなくもない。でも、やっぱり楽しくない仕事だって腐るほどある。

じゃぁ、やめちゃえば?といわれても、誰かがやらなくてはならない。

ゴミ回収の仕事や建設業関係のきっつい仕事も。こういった仕事は、きつい仕事を耐えて、その後に一杯ビールをやるのが楽しみということになる。

仕事は楽しまないとだめ、だとか、オンとオフは使い分けてはいけないなどと言う人は、激烈にきっつい仕事も世の中にあるということを考えているのだろうかね?せめてバイトでも経験したほうが良い。

かくいう俺も、きっついバイトは結構やった。

たて壊すビルのコンクリを運ぶ仕事なんて、終わった後、鼻の奥まですすで真っ黒。数日、鼻をかんでやっと消えた。

騒音調査で、24時間一人で同じ場所に座っていたこともある。一時間のうちで作業するのは10分くらい、あとの50分なにもすることがない。けどそこを離れてはいけないという悲劇。同じ場所にずっといるのがここまでキツイとは思わなかった。

あとは、パン工場もきつかった。膨らんだパン生地の空気をひたすら抜くだけの仕事。夜通しこれをやった。気が狂うと思ったなぁ。

まぁ、ある程度のものは機械化されてしまうのであろうが、こういった原始的な仕事に楽しみを求めることはできない。ひたすら仕事だ、と思って耐えるのみである。そして、耐えた後にストレス発散する。そして、翌日に備える。

こんな楽しめない仕事だって、もちろん社会には必要なのである。仕事を楽しい、楽しくない、で分けるのは基本的には反対である。楽しめる人は楽しめばいいし、そうじゃない人は他に楽しみを見い出せばいい。

最近読んだ、落合さんの本は、基本的にオンオフなしで行こうみたいな感じだが、ぜひともオンオフを分けたくなるような仕事をしてみて欲しいよなぁ。
この世の全てはホワイトカラーではもちろん無いからね。