少し前に、テレビの本当にあった怖い話を子どもたちと鑑賞していた。俺は、怪談とか怖い話が大好きである。
しかし、やはりそこは子供。最初の事故物件、いわゆる人が死んだ家にまつわる話で息子ギブアップ。
緑の顔の人が出てきて、ビジュアルがとても怖かった。
ビジュアルはさておき、その話は不動産屋の裏話も含んでいて興味深かった。

昔合コンで不動産会社の女性がいて、人が自殺した部屋は次に借りる人への告知義務はあるけど、それ以降はないっていっていた。
つまり、次の人が出ていったあとは、普通の物件として紹介するのだ。
まぁ、たしかに永遠と死者がでましたとは言えないもんね。

TVのほん怖の内容は、不動産屋のスタッフがあえて形式上契約して、一個挟むことで、事故物件ということをもみ消して貸し出すという話。
で、借りた人がもれなく首吊りで死んでいく。
緑の人が誘い込むんだね。
それでも、また、スタッフ挟むから普通に借りる人がいて、また死ぬ。
これが本当の話ならとても恐ろしい。まぁ、あまりに安い家賃のところはやめたほうがいいのかも。

怪談といえば、自分の中で最も怖かったのが、陸上の女の子の話。

昔聞いたときから怖くて忘れらんない。
というか、ビジュアルに訴えかけた怪談話テクニックに翻弄された。

ご紹介すると、こんな話。

ある実力のある女子中学生の陸上選手がいた。
国体の決勝が次の月に迫る中、交通事故で両足を失ってしまう。
みなの励ましも虚しく、失意の中、女子中学生は自殺を図って死んでしまう。
それから、ある噂が流れるようになる。
夜になると、中学校の体育館から人が走る足音が聞こえるという。
「トントントントン」。
軽快なリズムで走り抜ける足音。
体育館は当然真っ暗闇。
学校の警備員が、ある日この噂を確かめるために、体育館へと足を運ぶ。
確かに聞こえる足音。
「誰か居るのかー!」
パチっと明かりをつけた警備員の目に飛び込んできたのは…。
足を失って肘だけで体育館を走るその女子生徒だった!
※ここで突然、机などに肘をのせてガタガタとやる!

 おわかりの通り、※の部分のアクションが肝である。
 
 実際にこれをやられて心臓が飛び出るほど驚いたのは中学生くらいのときだったか。
 誰から話されたのも忘れたけど、これが一番思い出に残る怪談である。

と考えて、ふと気づく。
これは、事故などで足を失ったアスリートへの差別にあたるのではないか?
昨今は、怪談も気をつけないといけない。
でも、まぁ死んでる女子生徒が走ってるのが本質的な怖い部分だけどね。