息子が父親を肉体的に追い越す年齢っていつくらいだろうか?
おそらく一般人なら、高校生くらいになったら腕相撲でも負けてしまい始めるかもしれない。

最近腹筋をやったが、30回のノルマに差し掛かる前に、腹がぶるぶる震えだし、少しつってしまった。翌日、その筋肉痛に襲われた。たかが30回で、である。

この調子では、中学くらいで負けてしまう可能性がある。
そういえば、思い出した。ある日父親に腕相撲で勝ってしまった日のことを。定かではないが、まぁまぁ大人だった気がする。気持ちが良いものではなかった。なんか、寂しさが勝ってたかなぁ。あぁ、俺のほうが強くなっていたんだ…って。

ところで、いつまでも親父に肉体的に勝てないとどうだろうか…。
貴乃花と息子のバトルを見ていて、あぁ、貴乃花が親父だったらいやだなぁと思った。そこそこ大人になって、取っ組み合っても勝てそうにないからである。それどころか、本気でぼこぼこにしてきそうな雰囲気がある。なんか、甘くない感じがするのである。悪い意味で。

そう考えると、長州力なんてどうだろうか。齢69才であるが、まったく勝てそうにない。180センチ以上あるし、力ラリアットはシンプルだから、今だってできるだろう。取っ組み合って、すぐに力ラリアットでなぎ倒されてしまう。

猪木だって、77才だけど勝てそうにない。なんか、カールゴッチなみのアイアンクローで顔面を掴まれたら泣いちゃいそうである。肉体的に物理的に、いつまでも父親に勝てないってどういうことだろうか。けっこう大変な気がする。

とはいえ、人間には肉体面と精神面がある。たまに思うのだが、肉体的に父親に勝っても、精神的にはまだまだ勝ててないなぁと思う。年を経ることに生きるって大変だよなぁと思いつつ、育ててくれた父親のその当時の面影を追うのである。