久々に昔のバンド仲間というか、大学時代の友人とスタジオに入って音を奏でてきた。

何を隠そう20年以上前に3ピースバンドを組んでライブハウスなどで活動していた三人である。当時、就職して間もなくあまりにも空虚なサラリーマン生活に嫌気がさし、ちょっとしたノリでバンドを組んだのだ。

当時ビートルズやミッシェルガンエレファントなど適当にコピーしていたが、どうも俺(ベースボーカル)とドラムが下手くそでリズムがボロボロ。ギターの友人だけが経験者で玄人という構成。

コピーするとお手本があるだけに、下手さが際立ちちょっと微妙な空気に。
最初は音を出すだけで楽しくてよかったのだが、徐々にうーんどうなの?という空気に。それを打破すべく始めたのがオリジナル曲への挑戦である。

ギターの友人と俺もコードは弾けたので俺でいろいろと作って演奏したりしていて、それが楽しかった。下手であろうが、オリジナルなのでそれがバンドのグルーブだと胸を張れる。しかし、オリジナルをやっていると頭をもたげてくるのが、ライブをしたいという熱情である。

ときはまだ二十代前半。
次第にライブ活動へと傾いていった。そして、ある程度楽曲がたまった時、とうとうライブ出演を果たしてしまう。

ギターの友人はライブをしたことがあったが、俺とドラムの友人はまったくの初。
まさか社会人になって、バンドを組んでライブに出るなんて思わなかったので、とても興奮したことを覚えている。

場所は、たしか大塚のCAVEというライブハウス。
ベースとボーカルというリズム&お歌という重責を担った俺は、緊張のあまり酒を飲んでしまいライブ演奏は酷いことになってしまった。まぁ、それでもなんだか楽しかったなぁ。

それから、いろいろなライブハウスで2,3か月に一度のペースでライブをやっていた。まさに青春の一幕である。3年くらいやったが、結局いろいろあって、最期は喧嘩別れのようになるというドラマティックな展開もまた、今思えば乙であった。

そんな時からずいぶん経って、久々のバンドである。
場所は池袋のペンタ。今は会員証もアプリでの登録なのね。
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客観的にみて、練習不足もありクソ下手であった。
でもなんか、楽しかった。

俺の夢は子どもにバンドを経験させることである。友人たちも子持ちでコロナ前に、子供も含めてバンドなどいいね、などといった話が発端で今回のスタジオになった。
楽しかったのだが、ひとつ勉強になった。
子どもにバンドを経験させて、さらに楽しいと思わせるには、我々がかなりの腕前になってないとイカンということである。指導者は教えを乞うものの何十きである必要がある。

そういう意味では、もっと練習せなアカンなぁという気持ちになったのである。
まぁいくつになっても、モチベーションを高められる趣味があるというのはいいことである。