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年始は子供もつれて久々に埼玉の実家に帰省。コロナでしばらく宿泊などはしていなかったが、当時はだいぶ落ち着いていたので2泊3日でお泊り。

親も高齢であるが、孫と長く過ごすのは久しぶりで、その発育ぶりに驚いていた。少し会わないだけで、特に娘などは言葉が大分発達しているのだろう。息子もなんだか、饒舌になっている。

子どもたちにとっても両親にとっても楽しい時間だったよう。
親孝行とはこういう何気ない時間ではないだろうか…と勝手に思う。というか、我々夫婦も子供を預けて、二人でちゃっかり焼き肉食べに行ったりしたった。

ところで実家の近辺には、小学生の時から行っていたバッティングセンターがある。
いまだ健在で、昭和の雰囲気がそのままタイムトリップしたがごとくのたたずまい。本当に昔のままであった。昭和はいい。なんだか落ち着くわ。

中にあるゲーム機も「ぷよぷよ」である。
まったく更新されていないこの感じ。昔は、管理部屋みたいなところに、白髪のパンチパーマをしたおっさんが金属バット片手にテレビ見てたけど、今は…。同じようなおっさんがいるよ!おっさんすら時空を超えている。

ちょっとした感慨に浸っていたが、目的は子どもたちにバッティングさせること。
初めて来るという子どもたちに、200円を渡してとりあえず一番スローな60kのソフトボールの打席へ立たせる。

まずは息子から。ほぼ本格的な野球やったことがないからか、へっぴり腰。しかし、熱血指導者さながらに、教えたらチップやゴロを打てるようになった。

運動好きの娘も5球くらい打てた。
しかし少し、不満そうな二人。満をじして俺が打席に立つ。バッティングとはこうやるんだと見せるためである。子どもの手前、格好つけたい。

さりげなくバッターボックスに入ったがソフトボールの75kである。見たところ子供らに、その難易度の低さはバレていないようである。

200円投入し、大リーガーのごとくバットを後方でグルグル回しながら構える。コイコイ!
しかし…。うんともすんとも言わないバッティングマシーン。
あれ…金入れたけどな。
さらに、しばらく待っても球が来ない。

くそ、硬貨がつっかえてるのか。っち、これだから昭和は嫌なんだ。舌の根も乾かぬうちに昭和をディスる俺…。目の前に昭和君がいたら、顔面に唾を吐きかけそうな悪態をつきつつ、ホームベースをまたいでお金を入れる場所に行こうとした。
その刹那「シュッ」という音。左のモモに何かがあたる。どすッという鈍い音。遅れてくる激痛。「いたっ!」そう、ソフトボールの凶弾が左の太ももを襲ったのだ。

遅ればせながら始動したバッティングマシーンの投球が俺のモモにストラーーイック!
一瞬、赤ちゃんのようにゆがむ俺の顔…しかし、次の瞬間、微笑んだ俺。
もちろん後ろのガラス越しに見ている子ども+妻を意識してのこと。

本当は転がって派手にパフォーマンスしたいところである。痛いからね。
ぐっと堪えて、二球目を平然と打ち込む俺。その後もバッターボックスに立ち続け、なんと19球中(1球は俺の太ももへ)18球ほどを打ち返した。
軽快な動作で、どうだった?と爽やかな笑顔で語りかける俺に、すこし苦笑していた家族の面々。

翌日、左ももに見事な大きさの痣ができた。そこから3日くらいずっと痛い。そこそこの内出血。
まだソフトボールだったからよかったが、これが100kの軟球だったら…。
再起不能に陥っていたかもしれない。
昭和レトロのバッティングセンターは時間軸もレトロである。なかなか球が来ないからといって、ホームベースを横切ってはいけない。
せっかちな人ほどお気をつけください