母の日。
なぜか父の日よりも圧倒的に存在感のある日である。その腹から生み出された子供なら、この日はなにかあげねばならない…という使命感がふつふつと湧いてくる日であろう。わが子たちも例外ではない。

とはいえ、前日に息子と妻は大喧嘩。「母の日には何もあげない!」「いるか!」と罵り合った関係である。果たして…と思ったら、朝から「昨日はああいったけど、やっぱ母の日あげるよ」という息子。うーむ、子供はゆるしの天才とはよく言ったもんである。いつも思うが、どんなに険悪になっても子どもは全然引きずらない。長くても翌日にはあっけらかんとしている。

そんなこんなで、自分の小遣い+俺から少し金をせびって一人で朝から出て行った。一時間以上帰ってこないので、大丈夫かと思ったら帰宅。どうやらヨドバシカメラでラッピングしていたらしい。花やらグッズやらラッピングしたバインダー(なぜ?)やら色々購入してご帰還。
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ちょっとした冒険だったという。
途中のドンキで、大人の母の日セットというものをレジまでもっていき、18歳未満は駄目だといわれたそう。そくざに何階だそれがあったのは?と尋ねる俺。4階と答える息子。間違いない、大人のおもちゃコーナーにあったのだろう。子供は純粋に母の日セットと思って買おうとしたのだろう。お母さんも大喜び…というキャッチがあったらしい。いやしかし、せめたなこいつ。

大人の母の日セットが買えず、足をヨドバシまで向けて、母親がどのようなものを喜ぶか悩んだ挙句、色々購入してきた模様。プレゼントの中身はどうでもいいのだろう。その心意気がありがたいじゃない。

その後、朝のお料理教室から帰ってきた娘が私も買いに行きたいという。それならと、息子が同伴。初めてのお使いよろしく兄妹で送り出した。

これまた、おっそい。一時間以上帰ってこない。やっと帰ってきたと思ったら、母の日プレゼントの他にも自分たち用の福袋などいろいろ買っている。実家にいったときにばあちゃんにもらった子どもの日の小遣い5000円ほどがすっからかん。何に使ったのか…と問い詰めると、金のプラスチックのカプセルがお目見え。

どうやら、以前息子とやった千円ガチャコーナーに行って、二人で一回ずつやったらしい。一回千円で、当たるとまずまずの商品がもらえる。しかし、外れると変なキャラのマスクとか、缶バッチとか原価50円くらいのひどいモノを引かされる。

兄がまず引いて、缶バッチ、その後妹がガチャ。なんとB賞があたったのである。
カプセルの中にハガキが入っていて、6つくらいある商品の中からチェックを入れて、ポストに出すと、後日商品が送られてくるという。これは、妻も大喜び。スマホでうつした写真をその場でプリントできる機械をチョイスしたようである。

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冒険のような買い物と遊びをしてきた二人。ちょっと不安だったけど、親が付き添っていたらとても千円ガチャなんてやらせない。二人で行ったからこその成果。

巷では不審者がいたりして怖いなどもあるが、子どもだけで行動させる重要性もすこし感じた。
自由がゆえにいろいろな経験ができる。

普段は喧嘩ばかりしている二人も親がいなければ結構いい子なんだよね。