50の影が見えてきた昨今、精神的には相も変わらず変わっていない。意外と肉体的にも、肩こりとか腰痛とか慢性的なものがないから、そこまで衰えている感じがしない。

唯一衰えたなと感じるのが、気力である。

なにか新しいものにチャレンジしよう!という気力は確実に衰えている気がする。もともと臆病体質であるが、それでも昔は、突然なにかに目覚めてそれに飛び込むということがあった。

子供が生まれる前の、フィリピン英会話留学もそう。仕事にしたって、インプットとアウトプットを心がけて日々頑張ろうという熱気があったはず。ところが今はどうだ。確かに二年前より始めた早朝バイトで疲れているというのはあるにせよ、まったく気力がない。

生きているだけで、いい。みたいな、みつを的な感覚である。

ある意味「正解」である。しかし、内なる俺が声をあげている。このまま人生終わってもいいのか?と。「いいんだよ…それで十分」と諭す俺と「いや!だめだだめだ後悔するよ!」、と熱くるしく叫ぶ二つの声が「いい」と「いや」の最初の言葉で被っちゃって、お互い気まずく下を向いている状態である(なんのこっちゃ)。

果たしてどちらが正しいのだろうか。
無理をせず、マイペース、普通が一番。
はたまた、人生一度きり、やりたいことをやれ、明日死ぬかのしれない。

この二つ、巷でよく聞かれるフレーズだが、本当に真逆の感性である。

どう考えても、体調がいい時は後者だが、なにか不調に見舞われたときは前者である。
例えば、俺が癌に侵されたとしよう。その場合に、アグレッシブな後者を選ぶだろうか。当たり前の人生のありがたみを感じ、きっと草花を愛でるだろう。

逆に体調がバリバリ元気、エネルギッシュな時に道端で立ち止まり小一時間も草花を眺めるだろうか…。いな。どうしたら成長できるだろうかということに目を向けるに違いない。まだまだ俺はいけると。

そう考えると、結局人間はフィジカルないきものと言わざるを得ない。いま、俺は後者的な考えということは、単純に体調がいいんだろう。なるほど…。なんだかな。