暑くてたまらないが、趣味が読書なので夜中寝る前とか電車の通勤中とかに相変わらずせこせこと読書をしている。最近のお気に入りはなんといっても、「犬」の小説である。

馳星周の「ソウルメイト」が良かった。
短編で、それぞれ主人公となる犬がいるのだが、最初のタイトルにその犬の絵が出てくる。ゴールデンレトリバーなどは有名なのだが、それ以外でもなんとかテリアとかロシアの犬とか(忘れた)。この時点で、グーグルでその犬種の画像を調べて、読み始める。すると、入り込み方が若干増す。

まさか自分が犬を飼って、犬の小説に感動しているなど3年前には思いもしなかったが、これも人生である。犬小説というジャンルがあるのかは知らないが、このソウルメイトの続編があるらしく、今から読むのが楽しみである。
ソウルメイト (集英社文庫)
馳 星周
集英社
2015-09-18


あとは、夏といえば恐怖小説である。

最近は、臨場感のある作りのホラー小説が増えたようである。その著者自身が巻き込まれたり、怪談収集の過程でいろいろな事実が判明したりなど。フィクションとノンフィクションが混ざり合った構成とでもいうのだろうか。

なんだかんだ、俺のホラー小説の原点は「リング」である。あれは、まじで怖かった。活字でこんなに人を怖がらせられるのか…とある種感動した記憶がある。なんだかんだ、リングと黒い家がホラー小説のベストかなぁいまのところ。

今読んでいるのは、芹沢央の「火のないところに煙は」という小説。


これも、現実と混ざり合ったなかなかの不気味さ。人間の世界は、そこかしこで毎日人が死んでいるが、そのいくつかはこういった怪異が絡んでるのでは?と思わせる。

まだ夏は盛りなので、ホラー小説4冊くらいはいっときたい。