今年も終わった内視鏡検査。年に一回必ず受けるようになって何回目か。潰瘍性大腸炎になって13年くらい。最近はまったく普通と遜色なく生活している。

はっきりいって内視鏡検査を受けなくてもいい気もするのだが、予防医療の一環ということでなんとか年1でやっている。

いろいろな検査があるが、大腸内視鏡は人々が敬遠したいものの一つではないだろうか。
なにせ、尻の穴をほじくられるという恥辱に耐えなくてはならないのだから。

とはいえ、俺はもう慣れに慣れてしまった。

今回の医者は殊更若い女医さんである。
新人ではなかろうかと見まがうばかり。
命に関わりないライトな医療行為だからか、スナック感覚で来ましたという感じ(どんな感じ?)。

俺くらいのベテランだからか微動だにしないが、ビギナーだったらきっとドギマギしてしまったんではなかろうか。なんせ、若い女に尻穴から器具を入れられるのだから。

ベテランの俺は、なれたもん。
破りやすくなっているパジャマみたいなのの尻の部分をさっと引き裂かれても顔色一つ変えない。
変えても困るけど。

しかし、挿入された器具がややコントロール悪く腸の中でこねくり回されてる感じ。
これは、やはり新人だな。
足が突っ張らかる俺。腹が苦しい…。

くそ、早くしろ姉ちゃん!
もう持たない、ウンチが出ちゃうかもしれない!
などともぞもぞしているうちに、チュポン!
と尻から解放された内視鏡カメラ。

いつもは、もっとソフトに外に出されるのに、吐き出されるように出されたカメラ。
なんか、えっという感じで終わってしまった。
そんなに俺の中は居心地悪かったか…と訳の分からない寂寥感に襲われながら。

毎回、検査する医者によって感じが違う内視鏡検査。
今回は、ちょっと新人さんの粗削りさが目立ったな。
なにわともあれ、今回もきれいな大腸である。

食生活が殊更いいともいえないけど、消化器官はしっかり機能してくれている。
健康な体に生んでくれてありがとう、と親に感謝したい。
いや、健康というか…難病だろう一応お前…、という突っ込みをいれつつ。