いやぁ、息子が不登校になってから引きこもり系のドキュメンタリーがキツイ。
なにって、引きこもりの子をもつ親って、人類で一番底辺ってくらい弱い立場だと思うのよ。
もう、誰も味方がいないし、結果的に子育て失敗だし(その時点では)
まずもって、その親に感情移入しちゃってキツイ。

そして、縋り付くのが民間団体の引きこもり支援事業者。
事業者は民間だから当然、ビジネスがある。困っている人にこういうビジネスがあるよと拡散するためにもドキュメンタリーが必要なのである。

最近よく見るのが、YOUTUBEでやっている○塾である。
これも、惹きこまれるつくりでガッツリ見ちゃう。最終的には、あぁよかったなぁ ○○君と思ってしまったり。
(関係ないけど、なんでこういうダークサイドの支援者って、総じてイカツイの??)

何を隠そう、引きこもりの親子の絵面…これ、エンタメとして凄い魅力的なんだよね!
なんつーんだろ、人間の絶妙なマウンティング意識を刺激するっていうか…。

子供って、なんていうか平和と繁栄の象徴なわけ。
なので、その子供をもうけた人たちは国が支援したりするし、世間的にもややもてはやされる(まぁ日本は厳しいともいわれているけど子持ちに…)

そんな状況の中、引きこもりという失敗例の子どもがフューチャーされる。それをみた子どもがいない人びとは、あぁ子供はリスクでしかない!という気持ちを強くするのだ(断言しすぎ…)
そして、子どもという富裕層の特権のようなものをもった人々が、困り果てている姿が気持ちいいと感じる。(あくまで推定)

なにいう自分も、子どもが不登校になる前は、そういうドキュメンタリーをよく見て、あぁ気の毒だなぁと同情していた嫌な野郎であった。
いまや、現実である。同情されるのがクソと感じる。自分勝手なものである。

しかし、不登校、引きこもりや小中高生の自殺率アップなど、子供をもつリスクばかりが近年目立っている。
これじゃぁ、子ども欲しいと思う人たち自体が当たり前に減るだろうなぁ。
同じくらい、メリットがあるのが子育てでもあるんだけどねぇ。
人間を育てることの困難さにぶち当たってる今日この頃であるが、
自分の器は年々深まっている気がする。死ぬころには何にも動じない仙人みたいな人間になっていそうだよ。