うちにエレキギターがある。
かれこれ二十代前半にかったのだろうか。
フェンダーのストラトキャスターである。
テレキャスターと迷ったが、よりスタンダードなほうを選んだのだった。
いくらくらいしたっけな?たしか、実家暮らしで社会人だったからまぁまぁ自由な金があり、
5万以上はしたのではないだろうか?
とはいえ、フェンダージャパン の廉価なものだったと思う。

思い入れはある。バンドを始めて、ライブもし始めたころ、このギターを使っていた。
というか、このギターしか使っていなかった。いろいろなステッカーなども貼っていたが、
剥がしていまはシンプルな形。

ピックアップという音を拾う機能がある器具はかなり錆びついている。
つねに触っているからかあまり劣化らしい劣化はしていない。
シールドをアンプにつなぐと、なかなかエレキって感じの音がでる。

よく考えたら20年以上前のものって、たいていが故障しているのが常だが、
こと楽器に関しては逆に味がでてしまうのはなんでだろうか。

手元のストラトもやけに味がある。このまえ、音が出なかったり出たりの接触不良みたいのになったので、これはいよいよお陀仏か…と残念に思っていたが、接点復活スプレーというのをためしに買って
中をあけて振りかけたら、見事復活。
なんか、弦を震わせてその音を拾って増幅させるというシンプルさからか、
本格的に壊れることがない模様。
自分が死ぬまでにまだ音が出ていたらほんとにすごいなぁと思う。