いやー知らないことって結構ある。
最近「DINKs」って言葉を初めて知った。
ダブルインカム ノーキッズ の意味らしい。
結婚して共働きで、子どもを持たない夫婦のことらしい。
あえて、このスタイルを選ぶ人たちも増えているとのこと。
仕事のキャリアなどを考えて、いつかは…と考えつつこのスタイルをずっとやっている夫婦もいるとのこと。

だいたい、こういう言葉を知るときはネガティブな記事が多い。
知ったのは、DINKSを選びつつ、あとになって子どもが欲しくなって云々みたいなやつね。
まぁそういうのはいいとして、
ダブルインカムで子なし と聞いたら、シンプルに羨ましい!と思ってしまうなぁ。
だって仕事をして、金を稼いで休みは旅行に出かけたりライブに出かけたり好きな趣味を満喫できる。
楽しいが沢山ある!っていいなぁ。

今や不登校で悩まされている我ら夫婦であるが、第一子が生まれるまで約3年間あった。
ある意味のDINKS。あまり収入は多くなかったけどね(テヘペロ)
この期間は、ご多分に漏れず週末は外食。長期休暇は旅行と夫婦生活を楽しんでいた。
忘れられない旅行が一個ある。
福井県敦賀市で行われるとうろう花火大会を目的地として、石川県の金沢を巡ったりして3泊か4泊の泊りかけでいった旅行。
目的地と一泊目の温泉地は予約していたが、途中は宿をその場で取ったりして。これが、まぁいわゆるラブホテルだったりしてね。
車での長旅。途中でゲリラ豪雨に見舞われたりしてハプニングもいくつかあった旅。
とにかく花火が良くて、感激したなぁ。
海外の新婚旅行もよかったけど、なぜかこの福井旅行が一番思い出に残っている。

子どもが生まれて大変になって、二人で長期旅行なんていけなくなって10年以上。それでも、たまに祖父母に預けて飲みに行ったりできる。
その際に、かつての旅行話をするのも楽しいのだ。
なんど話しても、なぜかスルメのように味がでてくるかつての旅の話。
きっと、何年たってもこの一度きりの福井旅行を思い出して幸せに浸れる。これはどういうわけか分からない。
きっと、人の人生は量より質なのかもしれない。
質の高いっていってもいいもん食ったとかじゃなくて、とにかく妻と楽しく旅をしたという経験はたとえ一度きりであっても生涯記憶の中で楽しめるのかもしれない。
もちろん、また行きたいなあという話になるのだが、まぁなかなか実現しないだろうね。

子を持つという旅は恐ろしい大変さである。旅行のようにナビゲートしてくれるものもない。
ココに行けば、絶対楽しいよ。という指針もあいまいだ。

さらには、いわゆる普通の子がくればいいが、
特性がアツい子が来た日には、いろいろと苦しむだろう。
それでも、この育児という旅は面白いといえるかな…。
だって、喜びも苦しみも未知の世界すぎるから。
少なからず、流産の経験や場面緘黙の娘、不登校の息子などなど
いままでは遠巻きから見ていた世界の中にズブズブと突っ込んでいかざるを得ない。
(ほとんど苦しみやん…。)
それだけ、自分もなんらかの糧を得ているに違いない。と思えるね。

あと大事なことを思い出した。
子が生まれるまでは知らなかった、妻の中の鬼神が見れること。
鬼のような顔や、叫び。これはね、ノーキッズだったらきっと見れんかった。
そして、これだってその人の大事な側面である。
受け入れられるかどうかはギャンブルみたいなとこがあるがね‥
自分もそう。
見られたくない一面が子育てというパンドラの箱を通してお互い出てしまう。
それが育児という魔物である。

今日知ったDINKS にそんな思いを抱いた次第である。