少年と犬といえば、馳星周のワンちゃん小説である。
馳星周といえばゴリゴリのハードボイルド作家である。
お涙ちょうだいのワンちゃん小説とは真逆に見えるが、
近年次々ワンコの小説を発表して、ついには直木賞をとってしまった。それが今作。
もちろん小説好きなので読みました。
誰かを求める犬と、犬と出会う孤独な人々。
オムニバス形式でたしか6人くらい出てきたのでわ…と思う。
映画では、結構端折られている。
この映画、はっきり言って二つの目的があった。
・シンプルに泣きたい。
・愛犬への愛情を深める。
残念ながら二つとも駄目だった。
いや、この小説の内容で泣かせない…ってどういうこと?
たしかに、泣いたという人もいる。
でも、個人的には主人公の男性と女性がなにか不必要にずっと全編にわたり影響を及ぼしてしまい、
キツかった。
犬があくまで主人公で有ってほしかった。
最後の伏線というかネタで、涙腺崩壊させようと思ったが、駄目だった。
しかし、小説は読んだけど結構前だったので、詳しくは覚えていない。こんな内容だったっけ!?
もっと、深かったような気がするんだが。
映画のヒロインである西野七瀬さんはとてもよかった。
この人乃木坂46のメンバーだったの?って勘ぐるくらいよかった。
でも、それだけ。あとは実力派俳優や女優の無駄づかいというか。
子どもも連れて行ったのだが、途中デリヘルの生々しいシーンもあって、えっってなったり。
まぁ、期待値が10だとしたら5くらいだったかな…。ちょっと残念なり。