昨今のクマが人間を襲う被害、怖すぎやしないだろうか。
これは序章のような気がしてならない。
もはや、人を怖がらなくなった熊。
以前、ヤマケイ文庫の人を襲う熊 という本を読んだことがある。


熊が人を襲った事例を何個かピックアップして、
詳細に様子を検証した本である。

とにかく、熊が怖い。という印象であった。
基本は、彼らのホームである山に行きそこで襲われるというもの。
大学生が何人も熊に殺害された事例は、戦慄した。
とにかく、一度狙ったらしつこいのである。
幾度も幾度も接触し、最後には殺害してしまう。

あたりまえだが、動物に言葉は通じない。
泣き落としも同情も、金銭での交渉も、まるで効かない。
妊婦が熊を相手にお腹の子は助けてください…といって、
子どもごと食い殺されたこともあったらしい。

ホラーよりもホラーである。

うちのワンコもほとんど、噛まないのだが
たとえば散歩に行くといって、ハーネスをつけたあと、やはり今日は無理といって
外そうとする。その時に、すさまじい唸り声をあげ、噛みついてくる。
ほかにも、心地よい場所から強引に移動させようとするとき、噛みつく。

そして、このガブリが本当に危ない。
家族みんな噛まれたことがあるが、数日癒えない傷を負うことがある。
犬だって、鋭い牙をもっている。

一説によれば、犬は人の骨をかみ砕く能力をもっているのだが、
あえて生き延びるためにそれを使わない選択をしているだけだという。
人との共生が、犬たちに武器を使わない選択をさせている。賢いのであろう。

同じように、熊が生き残るために人を食べるという選択をしたらどうだろうか。
武器は犬の牙がピストルだとすれば、熊はロケットランチャーである。
はっきりいって、人間が単体で勝てる相手ではない。

女子プロの元レフェリーの方が熊の襲撃で亡くなった。
幼い娘を残してという情報をきき、胸が痛い。
彼だって、温泉地とはいえ人の生息域で襲われている。

今年は、例年を上回る猛暑にあえいでいたと思えば、
熊の出現。
人が生きるのに過酷な時代が到来したのではないかと危惧してしまう。