まんじゅう怖いならぬ、タピオカ怖いである。
ある休日に、娘と有明のスケボーパークへ。
オリンピックで使用されただけに、とんでもなく良質なスケボーパークだった。
ひとしきり、楽しんでさて帰り道。

豊洲を散歩しつつ、ららぽーとへ。
大分歩いたんで、小腹と喉が渇く。
フードコートで何かを食そうかと。
すこし暑かったので、アイスを望んだが娘がタピオカがいいと。
有名なタピオカ屋さん。
一時は、大ブームを巻き起こしたが、いまや下火である。

しかし、その店はさすが第一線でやっているだけあり、
長蛇の列。
並んでいるうちに、まぁ俺もタピオカでいいか…と普段食わないタピオカをチョイス。
娘とタピオカing。
ここで普段慣れていないタピオカをストローで懸命に吸い込む。
ちょうと10個めくらいのタピオカが凄い勢いで口内に。
ズボっと音がした。これは…。もしかして、器官に入ったのか…。
その瞬間脳裏に巻き起こる、呼吸不全で亡くなるお年寄りの姿。
1分後である。喉になにかつかえたような気がして、何も飲み込めなくなってしまう。
ここで冷静になれればよかったのだ。
飲み込めなくなってはなかった。吞み込みずらくなっていただけである。
水を飲めば、ごくりと喉がなる。でも、また、飲み込みずらい。
この喉付近の異変が、なにやら自分にもたらした恐怖の予感。
このまま、呼吸ができなくなってしまうんじゃないか…。

この恐怖にとらわれた瞬間、パニックに陥ったおれ。
もう水を飲んでないと怖くなってしまい、顔は青ざめる。
その状態を見て、娘が異変を感じる。
ふだんは、わがまま放題であるがシリアスな場面はしっかり察知する娘。
どうしたんだと。水を欲しているのをみて、3杯くらいを即座にもってくる娘。
それを飲みながら、落ち着く俺。

すこし落ち着いてきたときに、呼吸と飲み込みは別であると気づく。
飲み込みにくくても、呼吸はできる。
別に器官に入ってしまったわけではなかったようだ。
それを理解してから徐々に回復していった。

しかし本当に怖いのは人間のパニック状態である。
下手したらあのまま、気絶していたかくらい頭がめまいでグラングランしたのだ。

この経験はそうならないとわからない。
タピオカが器官に入ったのでは?から始まった恐怖。
しかし実際に入って呼吸できなくなるパターンもあったろう。
突然の死を感じて、本当にこわかったのである。

人間は、簡単に死んでしまうことがある。
一番思ったのは、ここで死んだら娘はどうするんだ?ということである。
一生を悔いて過ごしてしまう可能性がある。
なぜ、タピオカを選んだのか…と。

とりあえずこの経験をもとに、タピオカは今後一切食さないことをここに誓う。
じっさい、タピオカは何人か殺している。

19歳の少女がタピオカミルクティーに入っていたタピオカを吸い込んだ際、3個が気管に詰まり、窒息して死亡した。

ヒトの気管支の太さは、本人の小指の太さ程度と言われている。その気管支に異物が詰まり、肺に酸素が取り込まれない状態になると窒息になる。
 
やはりこわひ